簡易な橋梁投物防止柵工法
東日本旅客鉄道株式会社
積水樹脂株式会社
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技術の概要
こ線橋上等からの落下物による災害を防止するために、従来から投物防止柵を設置している。この投物防 止柵の施工の際には橋梁の外側に落下防止工や作業用足場などを設置してから取り付け作業を行ってお り、場合によってはキ電停止や線路閉鎖などが必要となるため作業的にも時間的にも負担となっていました。 本工法は、橋梁の外側に落下防止工や作業用足場などを設けずに、安全かつ容易に投物防止柵を設置す ることが可能であるため、作業の安全性・作業効率が高く、コスト削減を図ることが可能となる工法である。
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適用箇所
「投物防止」・「防風」・「目隠し」などの目的で、こ線橋上などのコンクリート擁壁上に柵を設置する個所
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特徴及び優位性
橋梁の外側に落下防止工や作業用足場を設置することなく、橋梁内から安全に投物防止柵の施工が可能である。また、支柱の軽量化等により、人力による効率的な施工が可能である。
形状はアール面で構成されたやわらかいイメージであり、透明版等により眺望を確保することができる。(面材としてポリカーボネイトタイプとメッシュタイプを選択可能)
パネルは脱着可能で、メンテナンスも容易である。
雪庇防止機能を有しているため、柵や高欄上に積もった雪が大きな塊となって線路下へ落下するのを防止することができる。
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施工実績
大田原西那須野バイパス-太夫塚こ線橋(栃木県)
上越線中里こ線橋(新潟県)
白新線岡山こ線橋(新潟県)
羽越線鶴岡こ線橋(山形県)
上越線新田川入こ線橋(新潟県)
常磐線東成井こ線橋(茨城県)
清水大橋(福島県)
八高線陸橋(東京都)
氏家こ線橋(栃木県)、杉戸久喜線(埼玉県)
中央公園橋、習志野市都市計画道路(千葉県)、長府綾羅木線(山口県)
御門こ線橋(秋田県)、鹿島台こ線橋、宮城野橋、黒門こ線橋、槻木高架橋(宮城県)
信越線稲葉こ線橋、柿崎こ線橋(新潟県)、上永谷橋(神奈川県)